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山梨県下部温泉の甲虫類:6月22日

先日紹介したカミキリムシの続きで、それ以外の甲虫類を紹介します。

P6221749.jpg
オオコクヌスト Trogossita  japonica  Reitter,1875
林内の松の倒木上で、捕食中のオオコクヌストです。
同行した知人に見てもらった所、キクイムシの類ではないかとのことでした。

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コツヤホソゴミムシダマシ Menephilus  lucens  Marseul,1876
これも同じ倒木に止まっていたものです。
普段は夜行性の種類ですが、当日は雨の予報でしたが、曇っていて日差しがなかったので、表面にいたのかも知れません。

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クロアシヒゲナガハナノミ Epilichas  atricolor  Lewis,1895
沢沿いの、倒れた生木のオニグルミの葉上にいました。

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ボウズナガクチキ Bonzicus  hypocrita  Lewis,1895
山地帯に広く分布していますが、意外と見つからない種類です。
ヒゲナガハナノミと同じ場所の、積み上げられた伐採木に付いていました。

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オバボタル Lucidina  biplagiata  (Motschulsky,1866)
これも同じ場所で、伐採木に付いた地衣類の上に静止していたものです。
あまりこういった場所に止まっているのを見たことがありません。

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キムネツツカッコウムシ  Tenerus  maculicollis  Lewis,1892
ホタル公園の近くで、道脇のネムノキの倒木に何頭か付いていました。
次回は、この日に撮影した、甲虫類以外の昆虫を紹介します。
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山梨県下部温泉のカミキリムシ

6月22日に下部温泉付近で撮影した、カミキリムシ科を数種紹介します。

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ヤツメカミキリ Eutetrapha  ocelota  (Bates,1873)
林道沿いのサクラの木に近づいたら、上から落ちてきて根元近くに止まりました。
幹にはウメノキゴケがたくさん付いていて、以前にウメノキゴケを食べると言うことを聞いていたので、しばらく待ってみましたが、その場面は見られませんでした。
♀だったので、産卵に来たものかも知れません。

P6221783.jpg
セミスジコブヒゲカミキリ Rhodopina  lewisii  lewisii  (Bates,1873)
林内の細い立枯れに付いていたものです。
この仲間は、古くなった立枯れに付いていることが多い種類です。

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ヒメナガサビカミキリ Pterolophia  leiopodina  (Bates,1873)
林道脇のコウゾの細枝に付いていました。
色が似ていたので、最初はクワサビかと思いましたが、肩にコブがあるので本種のようです。

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ブロイニングカミキリ Saperda  ohbayashii  Podany,1963
沢沿いの倒れたオニグルミに飛来した個体です。
多少すれているようなので、時期的には終盤のようです。
個体数も多くはありませんでした。

P6221808.jpg
ニホンゴマフカミキリ Mesosa  japonica  Bates,1873
ブロイニングカミキリと同じ倒木の幹に止まっていたものです。
この周辺で何頭か見かけました。

P6221835.jpg
ナカジロサビカミキリ Pterolophia  jugosa  jugosa  (Bates,1873)
車道脇の林縁で、ネムノキの枯れ枝にいたものです。
いろいろな場所で見つかりますが、ここではこの個体だけでした。
他にもいろいろ撮影出来たので、また紹介したいと思います。

クズクビボソハムシ

6月13日に、思い立って芝公園に、クズにつく黄色いハムシを見に出かけた。
食痕はたくさんあったが、古いものが多く、成虫の時期が一度終わったあとのようで見つからなかったが、幼虫は一塊見つけたので、それを撮影してきました。
その画像を紹介します。



クズクビボソハムシの幼虫
昆虫の月刊雑誌「月刊むし」に、正式な記録が出たようだが、まだ記事を見ていないので、種名は確定できていない。

ハムシ科:Chrysomelidae、クズクビボソハムシ Lema  sp.
今のところ芝公園付近の、比較的狭い地域だけで確認されているようだ。
他の昆虫はナガチャコガネを撮影しただけ。
手入れの行き届いた公園なので、昆虫は数少ない。

ナガチャコガネ

コガネムシ科:Scarabaeidae
ナガチャコガネ Heptophylla  picea  picea  Motschulsky,1857
国内分布:北海道・本州・四国・九州・対馬・屋久島

渡良瀬遊水池2月21日

2月21日に、久しぶりに昆虫類の撮影に行ってきたので、画像を紹介します。
場所は渡良瀬遊水池です。

チビアオゴミムシ、関東で見られる最も小型のアオゴミムシ。
倒木に付着していた土を崩したところ、土の中から這い出して来たもの。
じっとしてくれないので、かろうじて2枚撮影できた内の1枚。

オサムシ科 Carabidae
チビアオゴミムシ Eochlaenius  suvorovi  Semenov-Tian-Shanskij,1912
国内分布:本州
国外分布:ウスリー


フタモンクビナガゴミムシ、今回見た種類の中では最も多く、流木の下などで見られた。
1枚目の写真に写っているハネカクシは、クロナガエハネカクシと思われるが、採集してこなかったので未確定。

フタモンクビナガゴミムシ Archicolliuris  bimaculata  nipponica  Habu,1963
国内分布:本州・四国・九州

アオヘリホソゴミムシ、これも何頭か見ることが出来たが、撮影出来たのは2枚だけ。

アオヘリホソゴミムシ Drypta  japonica  Bates,1873
国内分布:本州・四国・九州
南西諸島以南には、別亜種のヒロアオヘリホソゴミムシ Drypta  lineola  virgata  Chaudoir,1850が分布する。

オオヨツボシゴミムシ、大きな流木の下から出てきた個体。
生きている時は、斑紋が鮮やかな薄い黄色をしているが、標本になるとオレンジがかったくすんだ色になってしまう。
大型のヨツボシゴミムシ。

オオヨツボシゴミムシ Dischissus  mirandus  Bates,1873
国内分布:本州・四国・九州・琉球
国外分布:台湾

ヒメマイマイカブリの幼虫。
コンクリートの護岸壁にたまった、土の中から出てきた個体。
1頭しか見られなかったが、個体数は多いものと思われる。

ヒメマイマイカブリ Damaster  blaptoides  oxuroides  (Schaum,1862)
国内分布:本州・伊豆大島

ヒメホソクビゴミムシ、ミイデラゴミムシなどに近い仲間だが小型の種類。
それほど多いものではない。
足下に見えるのはクロナガオサムシ。

ホソクビゴミムシ科 Brachinidae 
ヒメホソクビゴミムシ Brachinus  incomptus  Bates,1873
国内分布:本州・九州

キイロテントウゴミムシダマシ、これも流木の裏面などに、小さな塊で見られることが多かった。
活動期には、枯れたイネ科の植物などを叩くと、良く落ちてくる。

ゴミムシダマシ科 Tenebrionidae
キイロテントウゴミムシダマシ Leiochrodes  masidai  Nakane,1963
国内分布:本州

日光市・菅沼付近の昆虫類

6月20日に、日光市中禅寺湖付近と、群馬県片品村菅沼付近を散策した折に、多少の昆虫類を撮影出来たので、甲虫類を中心に紹介します。

菅沼付近で撮影した甲虫から紹介します。

キカワムシ科
オオキカワムシ Pytho  nivalis  Lewis,1888
国内分布:北海道・本州
幹から樹液がでているような、衰弱した針葉樹に集まってくる。
金精峠への登山道付近で、何頭か見ることが出来た。

コメツキムシ科
ドウガネヒラタコメツキ Corymbitodes  gratus  (Lewis,1894)
国内分布:北海道・本州・四国・九州・佐渡・対馬・屋久島
背面が銅色の、鈍い金属光沢を持ち、前胸に顕著な縦の溝がある。
春から初夏にかけて良く見られる。やや山地性。

オサムシ科
ホシナガゴミムシ Pterostichus  oblongopunctatus  honshuensis  Habu et Baba,1958
国内分布:本州
マルガタナガゴミムシに似て、同じ様な場所にいるが、上翅が弱い紫銅色の、弱い金属光沢を持つ。
かなり標高の高い場所で見られる。
個体数はそれ程多いものでは無い。

カミキリムシ科
アラメハナカミキリ Sachalinobia  koltzei  (Heyden,1887)
国内分布:北海道・本州
国外分布:シベリア東部・樺太・朝鮮半島・中国北部
3頭程見たが、発生の始めのような気がした。
年によって増減の激しい種類。
部分的に樹皮のはげたような立ち枯れを好む。
♂はナナカマドの花に飛来することがある。
以下の種類は、日光市の湯滝周辺で撮影したもの。

ナガクチキムシ科
イツモンナガクチキ Prothalpia  pictipennis  (Lewis,1895)
国内分布:本州・四国
湯滝の駐車場付近で撮影。
かなり大きなミズナラの、樹幹部分を徘徊していたもの。

カトカラ属の幼虫。
種類は不明だが、ミズナラを食樹としているように思う。
何ヶ所かで数頭見かけている。

ヒラタムシ科
ルリヒラタムシ Cucujus  mniszechi  Grouvelle,1874
国内分布:北海道・本州・四国・九州
湯滝付近の、遊歩道の木道で見つけたもの。
木道に来ている個体を何頭か見ているので、木道の材で発生しているのかも知れない。
稀な種類では無いが、薪などを積んだ場所が少なくなっているので、以前程は見かけなくなった。

湯滝周辺の遊歩道脇で見つけたギンリョウソウ。
1ヶ所だけだったが、何株か見られた。



展望台から撮影した湯滝。

ベニヒラタムシとエゾベニヒラタムシ

日本産のヒラタムシ科の中で、大型で赤い色をした種類が2種類ある。
ベニヒラタムシとエゾベニヒラタムシ。
ベニヒラタムシは関東平地でも見かけるが、エゾベニヒラタムシはやや山地性で、いるところといないところが見られる。
両種とも、最近まで撮影の機会がなかったが、今年の秋以降、秋田県でベニヒラタムシ。
富士山麓でエゾベニヒラタムシを撮影出来たので、画像を掲載しておきます。


2枚ともベニヒラタムシ、同一個体で、北秋田市で撮影したもの。
ベニヒラタムシの特徴として、保育社の甲虫図鑑の3巻を見ると、
触角の第3節は第2節の2倍よりも長い。
前胸背板側縁は弧状で、中央付近で最大幅。
上翅は光沢があり、強く密に点刻される、とある。

エゾベニヒラタムシはというと、

こちらはエゾベニヒラタムシで富士山麓で採集したもの。
現地では撮影出来なかったので、後日別の場所で撮影。
同図鑑の記述では、
触角第3節は第2節の2倍よりも短い。
前胸背板側縁はは後方に狭まり、前縁付近で最大幅。
上翅はロウ状物に覆われて光沢がなく、点刻は目立たない。

どちらの種類も、触角の第3節は結構長く、倍率の高いルーペがないと、2節と3節の長さは分かりづらい。
ベニヒラタムシでも、上翅の光沢が鈍いものがあるので、それとの違いは、上翅の点刻が強いか、殆ど目立たなくなっているかで見分けるのが良さそうだ。
エゾベニヒラタムシは、写真ではかなり赤っぽく写っているが、野外で見ると、ややオレンジ色を帯びて見えることが多い。
同じ場所で、両種が同時に見られることは少なく、どちらかに偏ることが多いように思う。
一般的には、ベニヒラタムシのほうが良く見つかる。

ヒラタムシ科
ベニヒラタムシ Cucujus  coccinatus  Lewis,1881
国内分布:北海道・本州・四国・九州

エゾベニヒラタムシ Cucujus  opacus  Lewis,1888
国内分布:北海道・本州・四国・九州

四季の森公園6月13日:ホタル

ちょうど一月前ですが、四季の森公園でゲンジボタルを見てきました。
カメラのライブコンポジット機能を試してみたかったのですが、週末だったので、人が多すぎたのと、撮影場所の選定が良くなかったので、これといった写真は撮れませんでした。
また、来年に持ち越しです。


上はピントが甘め、下はもう少し露出時間を延ばして、背景を写し込んだほうが良かったかなと。

帰りぎわに池の方向から、管理事務所方面を撮影。


ホタルの時期は、ささやかながらライトアップされているようです。
ホタルの飛び出すのは7時半過ぎから。
9時過ぎに切りあげて帰宅した。

キイロテントウ

先日、舞岡公園で、カシ類の幹に止まっているキイロテントウを見つけて撮影。
ファインダーを覗いていると、しきりに口のあたりを震わせているのが見えた。
帰宅後、食性を調べてみると、うどんこ病菌などの菌類を食するとあった。
おそらく樹皮上に発生している、菌類を食していたものと思われた。




小型のテントウムシだが、甲虫類にはあまり見られない色彩で目を引く。

テントウムシ科
キイロテントウ Illeis  koebelei  koebelei  Timberlake,1943
国内分布:本州・四国・九州・佐渡・対馬・壱岐・五島列島・屋久島・トカラ列島・石垣島・西表島
国外分布:台湾・朝鮮半島
食性:うどんこ病菌など、植物に付く菌類を食する。

ドロノキハムシ

先週1週間、仕事で福島へ行った際に、宿泊した宿の付近で、ヤマナラシのひこばえにドロノキハムシが何頭か見られ、幼虫も撮影できたので紹介します。

オオルリハムシなどと並んで、日本産のハムシ類の中でも大型の種類で、色彩も鮮やかでよく目立つ。

道脇の法面に、まとまってヤマナラシのひこばえがあり、その一角で数頭の成虫を見つけた。


ヤマナラシの葉上に静止する成虫と食痕。


成虫は葉の周辺部を切り取るように食するが、幼虫は葉脈を残して網目状の食痕を残す。
少ないが大型の幼虫が見られ、齢数にはばらつきが見られた。
若齢の幼虫は比較的群集する傾向がある。

ハムシ科 ハムシ亜科
ドロノキハムシ Chrysomela  populi  Linnaeus,1758
国内分布:北海道・本州・四国・九州
国外分布:シベリア・朝鮮半島・中国・インド北部・中央アジア・ヨーロッパ
食草:ポプラ・ヤマナラシ・ドロノキ

ニレハムシ・ブタクサハムシ

以前に撮影してあった、ハムシの幼虫がニレハムシと判明したことと、ブタクサハムシの繭を撮影できたので、他のステージも含めて紹介します。

鶴見川近くの、駐車場脇に生えていた、植物に付いていた幼虫。
知人に見てもらった所、ハムシ科の幼虫とのこと。
その後、この植物に甲虫と思われる食痕があったので、気にしていた所。
9月2日に通りかかった時に。



多数のニレハムシが着いているのに気付く。
念のため、ネット画像で幼虫を検索してみた所、画像が一致したので疑問が解消。

以下、ブタクサハムシ。

市が尾駅近くの鶴見川沿いで、ブタクサハムシが大量に発生していた。
卵はオレンジ色で非常に目立つ。


幼虫も多数見つかる。
何となく、ニレハムシの幼虫に似ている。

こちらは新羽町付近の鶴見川沿いで見つけた繭。
中に入っている蛹の、複眼部分が色づき始めているので、羽化は近そう。

ブタクサハムシの成虫と、アワダチソウグンバイが遭遇。
アワダチソウグンバイはセイタカアワダチソウ以外にも、オオブタクサ・ヒマワリ類など他のキク科の植物にも付く。
気を付けて見ると、ヒマワリの葉が、吸汁されて薄く黄色っぽい色になっているのが目に付く。