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タケノホソクロバ

ちょっと前になりますが、1月21日に、鶴見川近くで、タケノホソクロバと思われる蛾を撮影したので、写真を紹介します。

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民家の塀に止まっていたもので、近くに毎年発生している緑地帯があります。
夏や秋に見る個体よりも、鱗粉が厚い感じで、やや緑がかった、ごく鈍い光沢が見られました。
左側の翅が伸びきっていないのは、低温のせいだろうと思います。
普通は晩秋に蛹になって、そのまま越冬するようですが、冬に1-2度、成虫を見たことはあります。
当日は、かなり気温が高かったように憶えています。
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チャドクガに注意

9月7日に、鶴見区役所付近を散策したときに、歩道沿いのサザンカの何本かが、チャドクガに食害されているのを見つけて撮影しました。

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最初に見つけたのは、糸を吐いて、次々に地面に降りて行く幼虫
糸を吐いてぶら下がっているのを見たのは初めてなので、チャドクガだとは思わなかった。

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すぐそばを探すと、サザンカと思われる木が、激しく食害されていて、幼虫の集団が見られたので、チャドクガだと気付きました。

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このくらいの集団がいくつも見られました。
台風の後にどうなっているのか気になっていたところ、昨日、見に行ったら、1本の根際にすごい集団が付いていてびっくり。

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おそらく終令と思われる幼虫の集団で、地面に降りて蛹になるために集合しているように思われました。
シロテンハナムグリが這い回っているのが面白かったですが、ハナムグリにはドクガの毒も効かないのかなと思いました。

四季の森公園の蛾類:2018年5月6日

先日、蛾類以外の昆虫類を紹介したので、今回は蛾類の画像を紹介します。


キアシドクガの蛹
ちょうど蛹化する時期のようで、園内各地で多数の終齢幼虫と蛹を見かけた。

ドクガ科 Lymantriinae
キアシドクガ Ivela  auripes  (Butler,1877)


ホソフタオビヒゲナガガ
あまり大きなグループではないので、なかなか種類が増えませんでしたが、久しぶりに一種増えました。
ピクニック広場の入口にある、トイレの壁に止まっていたものです。

ヒゲナガガ科 Adelidae
ホソフタオビヒゲナガガ Nemophora  trimetrella  Stringer,1930
国内分布:本州・四国・九州
食草:不明
成虫出現期:5月-6月


スジベニコケガ
トイレの灯りに飛んできて、居残った個体が、多数止まっていました。
全体で30頭近く止まっていました。
新鮮な個体が多く、発生のピークだったものと思われました。

ヒトリガ科 Arctiidae
スジベニコケガ Barsine  striata  striata  (Bremer & Grey,1853)
国内分布:北海道・本州・四国・九州・対馬・種子島・屋久島
国外分布:シベリア・樺太・朝鮮
食草:地衣類
成虫出現期:5月-9月


アトジロエダシャクの幼虫
緑一色ですが、頭部が大きく、特徴的な体型をしている。
遊歩道脇の杭に止まっていたもの。

シャクガ科 Geometridae
アトジロエダシャク Pachyligia  dolosa  Butler,1878
国内分布:北海道・本州・四国・九州・対馬・屋久島
国外分布:朝鮮半島
食草:クルミ科・カバノキ科・ブナ科・ニレ科・バラ科・カエデ科・ミズキ科
成虫出現期:3月-4月


ナカウスエダシャク
花菖蒲園付近で撮影。

ナカウスエダシャク Alcis  angulifera  (Butler,1878)
国内分布:本州・四国・九州・対馬・屋久島・奄美大島
国外分布:朝鮮半島
食草:マツ・ブナ・バラ科・ツバキ科・ツツジ科
成虫出現期:5月-7月・10月


ウスバミスジエダシャク
遊歩道脇の、木の杭に止まっていたもの。
比較的新鮮な個体。

ウスバミスジエダシャク Hypomecis  punctinalis  conferenda  (Butler,1878)
国内分布:北海道・本州・四国・九州・屋久島
国外分布:シベリア・朝鮮半島・中国
食草:ヤナギ科・クルミ科・カバノキ科・ブナ科・ニレ科・クワ科・ビャクシン・クスノキ科・バラ科・マメ科・カエデ科・グミ科・カシワ
成虫出現期:5月-8月


ハラアカウスアオナミシャク
トイレの壁に止まっていたもの。
かなり新鮮な個体。

ハラアカウスアオナミシャク Chloroclystis  obscura  West,1929
国内分布:北海道・本州・四国・九州・対馬
食草:不明
成虫出現期:5月-8月


トビイロリンガ
ピクニック広場奥の、ベンチ付近で撮影。
これも新鮮な個体。

コブガ科 Nolidae
トビイロリンガ Siglophora  ferreilutea  Hampson,1895
国内分布:本州・四国・九州・対馬・屋久島
国外分布:シッキム・ボルネオ
食草:不明
成虫出現期:5月-6月・8月-9月


ナワキリガ
ここでは2回ほど成虫を見ているので、比較的多いのかも知れない。
比較的顕著な色彩が特徴的な種類。

ヤガ科 Noctuidae
ナワキリガ Conistra  nawae  Matsumura,1926


ビロードハマキの幼虫
この日2頭見かけた。
通常、綴り合わせた葉の中に入っていることが多いので、蛹化場所を求めての移動の時期に当たるのかも知れない。

ハマキガ科 Tortricidae
ビロードハマキ Cerace  xanthocosma  Diakonoff,1950
国内分布:本州・四国・九州・対馬・屋久島
国外分布:樺太・中国
食草:カエデ・アセビ・ツバキ・カシ・モミジ・ヤマモモ・オガタマノキ
成虫出現期:6月-7月・9月-10月


トビモンコハマキ
小型のハマキガの仲間で、地味な色彩だが、比較的特徴ある種類。
この日、園内で何頭も見かけた。

トビモンコハマキ Neocalyptis  congruentana  (Kennel,1901)
国内分布:本州・四国・九州・対馬・屋久島・伊豆諸島・奄美大島・徳之島・沖縄本島・西表島
国外分布:ウスリー・シベリア・中国・インド・アッサム
食草:不明
成虫出現期:5月-10月


ヤマトカギバ
2本の横脈の間に、ごく薄くはあるが、点紋が見られるので本種と同定した。
よく似た種類に、エゾカギバがあるが点紋を欠く。
こちらの種類は、まだ見たことがない。

カギバガ科 Drepanidae
ヤマトカギバ Nordstromia  japonica  (Moore,1877)
国内分布:本州・四国・九州・対馬
国外分布:中国
食草:コナラ・クヌギ・クリ
成虫出現期:4月-6月・8月-9月


ベニモンマイコモドキ
花菖蒲園の奥の、下草に止まっていたもの。
サイズ数mmの小型種だが、特徴的で判別しやすい。

カザリバガ科 Cosmopterigidae
ベニモンマイコモドキ Pancalia  hexachrysa  (Meyrick,1935)
国内分布:本州・九州
食草:不明
成虫出現期:5月-6月

他に、シャクガ科の幼虫で、何種類か種名の確定出来ないものが残っている。

三ツ池公園の蛾類幼虫

先日紹介した三ツ池公園の昆虫類と、同日に撮影した蛾類の幼虫の内、名前の分かったものを紹介します。


ヒロバトガリエダシャク
終齢になると、背面が幅広く真っ白になるので分かりやすいですが、まだ黄色と黒の縞模様で、マダラエダシャク類の幼虫とよく似ています。
頭部が黄色いのが特徴的。

シャクガ科 Geometridae
ヒロバトガリエダシャク Planociampa  antipala  Prout,1930
国内分布:本州・四国・九州
国外分布:シベリア・中国
食草:クヌギ・ケヤキ・コウゾ・サクラ・レンゲツツジ・ヤナギ科・クルミ科・ブナ科・バラ科
成虫出現期:3月-4月


ハスオビエダシャク
ヤツデの葉に付いていたものだが、サクラの葉に多く見られる。
今の時期一番多い種類かも知れない。
幼虫のサイズに、かなりばらつきがあるので、齢数の異なるものが混じっているのかも知れない。

ハスオビエダシャク原亜種 Descoreba  simplex  simplex  Butler,1878
国内分布:本州・四国・九州・対馬・屋久島
国外分布:シベリア
食草:カバノキ科・ブナ科・ヤマグルマ科・バラ科・トチノキ科・ツバキ科・ミズキ科
成虫出現期:4月


シロヘリキリガ
ヤガ科の幼虫は何種か撮影出来ましたが、なぜかすべてキリガの仲間でした。
これは今の時期、かなり普通に見かける。

ヤガ科 Noctuidae
シロヘリキリガ Orthosia  limbata  (Butler,1879)
国内分布:北海道・本州・四国・九州・対馬
国外分布:中国・台湾
食草:サクラ・クヌギ・コナラ・オニグルミ
成虫出現期:4月


ヨスジノコメキリガ
頭部はオレンジ色だが、他は、ややビロウド状の弱い光沢がある黒一色。
もっとも、そこが特徴的といえば言える。

ヨスジノコメキリガ Eupsilia  quadrilinea  (Leech,1889)
国内分布:本州・四国・九州・対馬
食草:広葉樹
成虫出現期:3月-4月、10月


ナワキリガ
幼虫としては始めて撮影したもの。
全体が濃いチョコレート色で、背面に色の薄い幅広の帯状の部分がある。
撮影はしていなかったが、以前に見たことはあるような気がする。
成虫は、四季の森公園で撮影している。

ナワキリガ Conistra nawae Matsumura, 1926
国内分布:本州・四国・九州・対馬・奄美大島・沖縄本島
国外分布:中国
食草:カシ
成虫出現期:4月・10月


カバキリガ
緑色に、淡色の小さい点紋を一面に散らしている。
よく見かける種類で、サイズも大きく、かなりのボリューム感がある。

カバキリガ Orthosia  evanida  (Butler,1879)
国内分布:北海道・本州・四国・九州
国外分布:アムール・台湾
食草:クヌギ・コナラ・サクラ・ハナミズキ・広葉樹
成虫出現期:3月


キアシドクガ
ちょうど蛹化する時期に当たっているようで、行く先々で大量に見かける。
ミズキを食樹としているが、蛹化する時は、人工的な場所が好みのようで、公園内の建物の軒先と壁の境目などに、大量についている。
自然状態では、木の幹のくぼみや、草の葉を2-3枚かんたんに綴り合わせたようなところで蛹化している。
特に個体数の多い場所では、地面に転がって蛹化しているのも多く、踏み潰されているものも良く見かける。

ドクガ科 Lymantriidae
キアシドクガ Ivela  auripes  (Butler,1877)
国内分布:北海道・本州・四国・九州
国外分布:シベリア・中国
食草:ミズキ・クマノミズキ
成虫出現期:6月


カシワマイマイ
低山地のコナラなどで見ることが多い。
横浜では始めて見つけた、
色彩の変異が激しく、全く別種のように感じるものもある。

カシワマイマイ Lymantria  mathura  aurora  Butler,1877
国内分布:北海道・本州・四国・九州・対馬・屋久島・沖縄本島
食草:カシワ・コナラ・クヌギ・クリ・サクラ・リンゴ・ナシ・イロハモミジ・アラカシ・アベマキ・イタジイ
成虫出現期:7月-8月
5月6日に、緑区の四季の森公園を散策してきたので、後日改めて紹介します。

八王子郊外の蛾類幼虫の追加

先日紹介した、八王子郊外の蛾類の幼虫について、2種画像を追加します。

シャチホコガの幼虫。
奇妙な形をした幼虫の代表格として、ブログなどでもよく見かける。
公園などにもいることがあり、よくマメ科の植物に付いていたりする。
食性の範囲は非常に広い。

シャチホコガ科 Notodontidae
シャチホコガ Stauropus  fagi  persimilis  Butler,1879
国内分布:北海道・本州・四国・九州・対馬・屋久島
食草:カエデ科・ニレ科・カバノキ科・クルミ科・ブナ科・ヤナギ科・バラ科・ミズキ科・シナノキ科・マメ科
成虫出現期:4月-6月、7月-9月

栽培されているサツマイモの葉に付いていたエビガラスズメの幼虫。
最初は初めて見る種類かと思ったが、若齢幼虫は、このように黄色い筋が入ることもあるようだ。




頭部と尾状突起の拡大。

スズメガ科 Sphingidae
エビガラスズメ Agrius  convolvuli  (Linnaeus,1758)
国内分布:北海道・本州・四国・九州・小笠原諸島・対馬・種子島・屋久島・奄美大島・沖縄本島・伊江島・宮古島・伊良部島・石垣島・西表島・与那国島・南大東島・北大東島
国外分布:旧北区・東洋区・エチオピア区・台湾・アジア・大平洋地域
食草:サツマイモ・ヒルガオ・アサガオ・ヨルガオ・ルコウソウ・フジマメ・アズキ・ツルナ・タバコ
成虫出現期:5月-11月
いろいろな植物を食するが、ヒルガオ科の植物にいることが多い。

八王子郊外の蛾類幼虫3種

10月13日に八王子郊外で撮影した、蛾類の幼虫を3種紹介します。


コウスベリケンモン、多摩川の河川敷で見つけたもので、種名が判らなかったもの。
典型的な毛虫だったので、ヒトリガ科、シャチホコガ科、ドクガ科などを探しましたが、見つからなかったところ、知人が本種ではないかと教えてくれました。
サイズはかなり大型で、シロヒトリ・サイズのもの。
食草はススキとありましたが、スゲなども食するようです。
スゲにつくスゲドクガの幼虫に、色彩、斑紋などよく似ています。

ケンモンガ科 Pantheidae
コウスベリケンモン Anacronicta  caliginea  (Butler,1881)
国内分布:北海道・本州・四国・九州
国外分布:アムール・朝鮮半島・中国
食草:ススキ
成虫出現期:5月-6月、7月-8月


ウコンカギバ。
かなり派手な外見を持った種類で、長いこと見つけたかったもの。
幼虫越冬だが、この個体はかなり大型で、終齢近いと思われ、秋に発生する個体だと思われる。
越冬は若齢幼虫でなされるということ。

カギバガ科 Drepanidae
ウコンカギバ Tridrepana  crocea  (Leech,1889)
国内分布:本州・四国・九州・屋久島
国外分布:中国
食草:シラカシ・アラカシ・アカガシ・コナラ・クヌギ・シイ
成虫出現期:5月-10月


ツマキシャチホコ、見つけた時はよく似たムクツマキシャチホコの幼虫かと思った。
後で調べてみたところ、まだ撮影したことのないツマキシャチホコと判明した。
サイズは5-6cm.でかなり大型。
周辺で2-3頭見つかった。

シャチホコガ科 Notodontidae
ツマキシャチホコ Phalera  assimilis  (Bremer & Grey,1853)
国内分布:北海道・本州・四国・九州・対馬
国外分布:アムール・朝鮮半島・中国
食草:ミズナラ・コナラ・クヌギ・アラカシ・ウバメガシ
成虫出現期:6月-8月

オオチャバネフユエダシャクと初雪の浅間山

11月12日に、知人の案内で、軽井沢方面へオオチャバネフユエダシャクを撮影に行ってきました。
目的の種類は、あっけなく見つかり、無事撮影も終了したので、その後に撮影した浅間山の画像と合わせて紹介します。


場所は峰の茶屋から、有料道路に入ったあたり。
カラマツと落葉広葉樹の混交林で、比較的大きなカラマツが混じって生えている環境。
探し始めて間もなく、2頭が並んで止まっているのを見つけて撮影。




同じ個体を近づいて撮影。
カラマツの幹に止まっていると、かなり樹皮の色に紛れている。
写真に撮ると、かなり目立ってしまうが。


1頭だけだが、チャバネフユエダシャクも見つかった。
後方の褐色の帯が、前縁付近で曲がらないで、緩やかなカーブを描いているのが本種だ。
色のコントラストも、オオチャバネフユエダシャクの方がはっきりしているように見える。


オオチャバネフユエダシャクと、クロオビフユナミシャクが並んで止まっていた。
これは、後方の帯が線状になるタイプだが、前縁近くで、直角に曲がる特徴は同じ。
サイズはチャバネフユエダシャクと同じ様な大きさ。


♀も1頭撮影出来たが、チャバネフユエダシャクも見つかったので、多少不確実な部分はあるが、カラマツにいたことでもあるので、とりあえずオオチャバネフユエダシャクの♀としておく。




浅間六里ヶ原休憩所付近まで来ると、新雪を頂いた浅間山がきれいだったので、何枚か撮影。


こちらは、鬼押出し園の駐車場から見た浅間山。
方向が違うと、山の形が全く違って見える。

シャクガ科 Geometridae
オオチャバネフユエダシャク Erannis  defoliaria  gigantea  Inoue,1955
国内分布:北海道・本州・四国
食草:コメツガ・モミ・アカトドマツ・オオシラビソ・カラマツ・カシワ
成虫出現期:10月-11月

オビカレハ

毎年、横浜や東京で、オビカレハの卵塊を探していたが、見つけ出せないまま過ごしてきた。
今年偶然に、青森県で撮影出来たので、いままで撮影していた、幼虫の写真と合わせて紹介する。


ノイバラの茎に産卵していたもの。
左右1cm.程。
何年かかかったが、やっと対面出来た。
幼虫は毎年見ているが、ほとんどが東北地方。




秋田県の海岸部で撮影した、若齢幼虫の集団。
糸を張って巣を作り、一塊になって摂食する。
この頃は体色も地味な感じだが、成長して分散し始める頃には、体色が鮮やかになってゆく。


福島県南相馬市で撮影した、中齢位、3cm.ほどのサイズの幼虫。
頭部と体の側面が、特徴的な灰色味を帯びた青色になる。
一度憶えると、見まちがえようのない幼虫だ。


下北半島で撮影したもの、終齢近い幼虫で、サイズは数cm.に達する。
基本的には中齢と変わらないが、背面のオレンジ色がより鮮やかに感じられる。
まだ成虫を撮影していないので、不完全なままだが、成虫を撮影出来たら、あらためて紹介しようと思っています。

カレハガ科 Lasiocampidae カレハガ亜科 Lasiocampinae
オビカレハ Malacosoma  neustrium  testaceum  (Motschulsky,1861)
国内分布:北海道・本州・四国・九州・対馬・屋久島
食草:ウメ・サクラ・モモ・リンゴ・バラ・ヤナギ・ミズナラ・クヌギ
成虫出現期:5月-8月

タケノホソクロバ

先日、鶴見川の近くで、歩道の緑地帯のササ類が、ほとんど食べ尽くされているのを見つけた。


タケノホソクロバだろうと思って、まわりを探してみると、ササの葉裏に止まっている幼虫が見つかった。


食害の激しさの割には、幼虫の数が少ないように思ったので、部屋に戻ってからWebで調べてみると蛹越冬とのことだった。
してみると、ほとんどの幼虫は、周辺のどこかで蛹になるために、この場所から離れてしまったのかも知れない。
この幼虫は他でも撮影しているので、まとめて紹介しておきたい。


2015年10月23日に、鶴見区の三ツ池公園で撮影したもの。
若齢期には集団を形成する習性があるようだ。


2014年11月16日に、鶴見中央で見つけた幼虫。
終齢の手前ぐらいだと思われる。
ガスト前の緑地帯に、多数の幼虫が見られた。
すでに分散しかかっていたので、繭を作るために場所を探していたのかも知れない。


2015年9月20日に、緑区の四季の森公園付近で撮影した成虫。
黒くて小さいだけの、非常に地味な感じの蛾だ。
成虫は昼行性で、花に飛んできたり、産卵場所を探して、ササ類のまわりを飛び回ったりしているのをよく見かける。
Webの蛾類サイトで見たところ、幼虫には毒毛があるようで、触れると激しいかゆみを伴うとあった。

マダラガ科 Zygaenidae
タケノホソクロバ Artona  martini  Efetov,1997
国内分布:北海道・本州・四国・九州・小笠原諸島・対馬・奄美大島・沖縄本島・西表島
国外分布:朝鮮半島・中国
食草:ササ・モウソウチク・アズマザサ
成虫出現期:7月 - 8月
幼虫は毒針毛を持ち、触れるとかぶれると言われる。

ナカジロシタバ類の幼虫

去年、長崎県でナカジロシタバの幼虫を撮影した。
今年、三重県でナカジロシタバだと思って撮影した幼虫は、較べてみると、やや異なるので別種のように思える。




これが去年、長崎県で撮影したもの。
Webの画像などで見ても、ナカジロシタバの幼虫の画像と良く一致している。




これが今年、三重県で撮影したもの。
背面の大きめの黒い紋の位置が異なるのと、頭部に黒い縦の帯が入っているのが異なる点だ。
全体に黒っぽい印象を受ける。
同じ属の種類で、クマモトナカジロシタバという種類があるようだが、幼虫の画像を見つけることが出来なかった。
今のところ不明種としておきたい。
意外と、他人のそら似で、全く別の仲間かも知れないが。

その後、この幼虫はヤガ科シタバガ亜科のナカグロクチバの幼虫だと判明しました。
2020年4月28日、記事を訂正。

ヤガ科
ナカジロシタバ Aedia  leucomelas  (Linnaeus,1758)
国内分布:本州・四国・九州・対馬・屋久島・沖縄本島・久米島・伊江島・宮古島・石垣島・西表島・南大東島
国外分布:アジア・南大平洋諸島・オーストラリア・ヨーロッパ・アフリカ
食草:サツマイモ・ノアサガオ
成虫出現期:3月-10月