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グヌン・ルバ寺院のチャロナラン

3月24日の夜、グヌン・ルバ寺院の祭礼の最後の夜に行われた、チャロナランを見てきたので紹介します。
最近見た、チャロナランの中でも、特に上演時間が長く、初めのガムランの演奏が始まったときから、約7時間半ほどの上演でした。


ガムランの演奏が始まったのが、ほぼ9時ごろ。


境内は、まだ動きがとれる状態ではありましたが、舞台両側の席は、ほぼ村人で一杯になっていました。
場所柄、欧米人の旅行者で、見に来ている人たちも目立ちました。


初めに、ススオナン(御神体)の奉納があり、ランダの面2体とバロン3体が舞台を時計回りに回りました。


御神体が、寺院の内陣に安置されると、チャロナランが始まります。
初めに女性の踊るルジャンが奉納されました。


その後、仮面をかぶった、お笑いの3人組と、2匹のサルが掛け合いで村人達を笑わせます。
こういった所は、ほとんどがバリ語で話されるため、旅行者にとってはきつい部分です。




その後、女性数人によるトペン(仮面舞踊)・テレックと、男性2人による、ジャウック・クラス。




その後、2体のランダによる比較的長い踊り。


バロンが姿を現し、ランダとの戦いが始まる。


その後、バロンに加勢するために、クリスを持った戦士達が登場する。
この場面は、ランダの魔力によって、戦士達が、クリスを自分の胸に突き立てるのだが、今回はその直前の場面で終わってしまった。
ランダに追われた戦士の1人が、村人の中に駆け込んで大騒ぎになったり、ランダが見物人の中に走り込んで、村人が逃げ惑うシーンが見られた。
ランダの周りにいたプマンク(平民階級の僧侶)が、危険だと判断したのかも知れない。
ランダも、数人の僧侶に抱きかかえられるようにして、内陣の方へ連れ去られた。


チャロナランの手下役の、シシアン達の踊り。
後に正体を現し、魔物の姿でもう一度、登場する。


人間の姿をしたチャロナランと、チョンドン(侍女)。
彼女はチャロナランに、チャロナランの娘が、母親が魔女だという理由で、婚約が破談になったことを告げる。


チャロナランの娘と侍女、ここから侍女の話の内容が、劇中劇として演じられて行く。




ここで物語の進行を中断するような形で、火葬用のバデが運び込まれる。
チャロナランの呪いによって、国中に疫病が蔓延し、多数の死者が出たことを象徴している。
この場面では、村人が死人の役を演じたり、本物の死体を使って、実際に火葬をしたりすることもあるという。
この役を演じることは、危険が大きいことから、最近は人形を使うことも多くなってきたようだ。
死者を演じた村人が、終了後に死亡することが多い、と言うことはよく聞く。


葬儀の場面が終わると、物語は再び侍女の話の内容に戻って、破談に至るいきさつが演じられる。




上は、本来の姿を現したシシアン達の踊り。
下はチャロナランの手下のチュルルの踊り。




上はランダの姿に変わったチャロナラン、下はシシアンの踊り。


ここで、お笑いのグループが出て来る。
この部分が村人がもっとも楽しみにしている部分で、人気のグループが出演すると、場内は立錐の余地もないほどの人で埋まる。
日常の話題などで、笑いを取りながら、徐々に物語の本筋へ導いて行く、難しい役柄だが、最近は笑いを取るだけになってしまったグループが多いと聞く。


最後に、バロンの化身である、ルンブー・バラダとランダの戦いが演じられ、終わりのない戦いが繰り広げられる。
ルンブー・バラダはランダに対して、永遠の平安を約束して舞台を去る。


この後、ランダの長い踊りが続き、最後は死者の寺である、プラ・ダラムの墓地へ行き、村人に向かって、様々なお告げを伝える。
村人はこの後、ランダのお告げを聞くため墓地に向かって移動していった。
若い人たちは、そのまま帰宅する人も多い。


チャロナランが終わり、岐路につくバリ人達。
参道の坂道を上り、車道を渡って、もう一つの坂道を登って行くと、プラ・ダラムの墓地に出る。
そちらには向かわず、そのまま部屋に戻った。
ガムランの演奏の始まりから、グヌン・ルバ寺院での終演まで、約7時間半ほどの長丁場でした。
宗教的には、この後のお告げの部分がメインですが、日の出の時間近くまで続くこともあるようです。
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