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日本産ヨツボシゴミムシ亜科

ヨツボシゴミムシ亜科 Panagaeinae
画像の並びは上が♂、下が♀。


アベヨツボシゴミムシ Panagaeus  abei  Nakane,1997
分布:本州
分布の中心地は東北地方のようで、標本を確認した限りでは、渡瀬遊水池が一番南のようだ。
写真は渡瀬遊水池の個体。ヨツボシゴミムシに似るが、前胸背版側縁が丸みを帯び、上翅の斑紋が大きくなる。♂のパルピ(下の写真で口の前に突きだしている4本のひげのようなもの)の末端節がより強く先端に向かって広がる。




ヨツボシゴミムシ Panagaeus  japonicus  Chaudoir,1861
分布:北海道・本州・四国・九州・飛島・シベリア東部・中国
以前は河川敷の冬期採集で、朽木を崩すと多くの個体が見られたが、最近は非常に個体数が減少しているような気がする。前胸背版の形態と後方の一対の斑紋の形が異なる、二つのタイプが混生しているので、どちらが本物のヨツボシゴミムシか疑問があるが、とりあえず保育社の図鑑(2巻)に図示されているものを本種としておく。

コヨツボシゴミムシ Panagaeus  robustus  Morawitz,1862
分布:北海道・本州・九州・ウスリー
本州では茨城県水戸市付近の標本を見たことがあるが、それ以南の標本は未見。




クビナガヨツボシゴミムシ Tinoderus  singularis  (Bates,1873)
分布:本州・四国・九州
この種も河川敷で見られるが、個体数は多くない。頭部が細長く伸張するのが特徴。


タイワンヨツボシゴミムシ Craspedophorus  formosanus  Jedlicka,1939
西表島・台湾


マルガタオオヨツボシゴミムシ Craspedophorus  mandarinus  (Schaum,1853)
分布:西表島・香港・東南アジア




ニッポンヨツボシゴミムシ Dischissus  japonicus  Andrewes,1933
分布:本州・四国・九州・琉球・宮古島・台湾
この種は比較的丘陵地周辺で得られることが多く、林地を好む傾向があると思われる。


アシグロヨツボシゴミムシ Dischissus  tibialis  Andrewes,1933
分布:石垣島・西表島・台湾・ネパール
ニッポンヨツボシゴミムシに似るが、腿節末端部から跗節までが黒色を呈し、前胸背版の形も異なる。




オオヨツボシゴミムシ Dischissus  mirandus  Bates,1873
分布:本州・四国・九州・琉球・台湾
生息環境は不明で、分布も広いがどこでも散発的に得られることが多い。島嶼部にも広く分布する。


屋久島産の個体は、後方の一対の斑紋が著しく縮小する傾向が強い。標本を見た限りでは、屋久島以外の島嶼部のものは、目立つような変異はないようだ。右の個体が屋久島産のもの。

ヒメヨツボシゴミムシ Microcosmodes  flavopilosus  (Laferte,1851)
分布:九州・琉球・多良間島・宮古島・台湾・東南アジア・インド




セダカケブカゴミムシ Euschizomerus  liebkei  Jedlicka,1932
分布:石垣島・西表島・与那国島・中国




イグチケブカゴミムシ Peronomerus  auripilis  Bates,1883
分布:本州
河川敷のやや湿った場所に生息するが、やや局所的。この種も個体数の減少が目立つ。

カラカネケブカゴミムシ Peronomerus  fumatus  Schaum,1853
分布:本州・宮古島




クロケブカゴミムシ Peronomerus  nigrinus  Bates,1873
分布:本州・四国・九州・琉球
河川敷に多いが、谷戸部の湿地にも生息し、時にかなりの個体数が見られることがある。

オキナワケブカゴミムシ Trichisia  insularis  (Schonfeldt,1890)
分布:奄美大島・沖縄本島・台湾

日本産の種についての問題点

手持ちの標本を調べている過程で、ヨツボシゴミムシとオオヨツボシゴミムシに、それぞれ二つのタイプが存在することに気づいた。どちらも同時に採集した標本の中に混じっていたので、同所的に生息することは間違いない。








ヨツボシゴミムシ近似の一種 Panagaeus  sp.
手元にある各地の標本で、二つのタイプを確認しているので、共に広く分布するようだ。これで、本物のヨツボシゴミムシがどちらのタイプかわからなくなるが、保育社の図鑑(2巻)に図示されているものをヨツボシゴミムシ(上2枚)としておきたい。
図鑑に掲載されているタイプは、前胸背版側縁がやや角張って強く張り出す




もう一つはオオヨツボシゴミムシで、以前から知られていたものだが、上翅の斑紋が著しく拡大するタイプのもの。オオヨツボシゴミムシの斑紋変異と思われていた。このタイプは、渡瀬遊水池のみで採集されているもののようで、他の産地での採集例は聞いたことがない。
上がsp.で、前胸背版が中央より後方で幅広くなるなど、斑紋以外にも違いが認められる。
なお屋久島産の個体は後方の斑紋が、著しく縮小する特徴を持つが、前胸背版の形がやや異なることと、上翅中央部の隆起が弱く、やや扁平に見えることなどから、地方型として区別できるかもしれない。


屋久島産の個体
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コメント

No title

ゴミムシって 子どもの頃に~聞いたっきり
久しぶりに その名前を 聞いた気がします(笑)

懐かしい(≧∇≦)

しかし…いろんな種類がいるので びっくりです
写真楽しみにしています
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