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富士山7月14日の昆虫類

富士山の3回目で、残りの昆虫類を紹介します。

オオチャイロハナムグリ、大室山周辺で見つけたもの。
日本産のコガネムシ類の中でも、大型の種類。
洞のあるスギの大径木の、幹に止まって♀を誘引していると思われる個体。
木の状態が良ければ、広葉樹・針葉樹を問わずに発生するらしい。

コガネムシ科
オオチャイロハナムグリ Osmoderma  opicum  Lewis,1887
国内分布:本州・四国・九州・屋久島

セマダラコガネ、朝霧高原で撮影。
体色の変異が激しい種類で、写真のように黒色で金属光沢のあるものから、全く黄褐色でわずかに黒紋が残る個体まで変化する。
平地から山地まで広く生息し、キク科の花やイタドリ類の葉上などに多数みられる。

ウンモンテントウ、やや大型のテントウムシで、山地性の傾向がある。
この日は鳴沢林道の一角で、何頭か見かけたので、ちょうど発生期に当たっていたものと思う。
撮影したのはイケマの葉上に止まっていた個体。

テントウムシ科
ウンモンテントウ Anatis  halonis  Lewis,1896
国内分布:北海道・本州・四国・九州
国外分布:シベリア・千島列島

スナゴミムシダマシ、鳴沢林道で撮影。
もともと平地性の種と思われるので、本来の生息地ではなく、道路工事などの土によって持ち込まれた可能性がある。
場所は林内だが、林道からあまり離れてはいない。

ゴミムシダマシ科
スナゴミムシダマシ Gonocephalum  japanum  Motschulsky,1860
国内分布:北海道・本州・四国・九州・粟島・佐渡・隠岐・対馬・八丈島
国外分布:中国

チャイロヒメハナカミキリ、鳴沢林道の道脇で、イケマの葉上に止まっていた個体。
花に来ようとしていたものだろうと思う。
低山地から山地帯にかけて生息する種類で、花上に普通に見られる。

カミキリムシ科
チャイロヒメハナカミキリ Pidonia  aegrota  aegrota  (Bates,1884)
国内分布:本州・四国・九州・佐渡・隠岐・平戸島・天草諸島・甑島

ムネアカクロハナカミキリ、よく似た種類にクロハナカミキリがあるが、標高が低い場所なのでムネアカクロハナカミキリだと思う。
鳴沢林道で撮影したもの、♀の前胸が赤くなるので、この和名がある。
ムネアカクロハナカミキリ Leptura  dimorpha  Bates,1873
国内分布:北海道・本州・四国・九州・佐渡・淡路島・小豆島・福江島
国外分布:シベリア・樺太・朝鮮半島

ヘリグロベニカミキリ、大室山の林内で撮影したもの。
ベニカミキリと較べて、やや赤味が強く、上翅後半部に一対の円形の黒紋がある。
前胸背の腹面が黒いのも特徴。
ベニカミキリと較べてやや山地性の傾向がある。

ヘリグロベニカミキリ Purpuricenus  spectabilis  Motschulsky,1857
国内分布:北海道・本州・四国・九州・利尻島・奥尻島・佐渡・隠岐・対馬・淡路島・福江島・平戸島・種子島・屋久島
国外分布:朝鮮半島・中国

ニセビロウドカミキリ、大室山の林道入口で撮影。
本種としてもかなり小型の個体。
ビロウドカミキリなどと共に、体長の変化が大きい。

ニセビロウドカミキリ Acalolepta  sejuncta  sejuncta  (Bates,1873)
国内分布:北海道・本州・四国・九州・飛島・佐渡・隠岐・伊豆大島・豊島・淡路島・小豆島・高知沖ノ島・種子島・屋久島・口永良部島

ニセシラホシカミキリ、朝霧高原で撮影。
サワフタギなどの葉に線状の食痕を付ける。
高尾山などではツバキの葉も後食する。
低山地から山地帯にかけて見られるが、西日本では平地に産することもある。

ニセシラホシカミキリ Pareutetrapha  simulans  (Bates,1873)
国内分布:本州・四国・九州・淡路島・平戸島・下甑島

ドロハマキチョッキリ、朝霧高原で撮影。
体色の変化が大きい種類だが、このあたりでは写真のような、肩の部分に赤味が強く出るベニボシ型が良く見られる。

オトシブミ科
ドロハマキチョッキリ Byctiscus  puberulus  (Motschulsky,1860)
国内分布:北海道・本州
国外分布:樺太・シベリア

ヒメキノコムシの一種、ススホコリ類の変形菌に集まっている。
大室山の入口付近で撮影。
体型がやや細長いので、ツヤヒメキノコムシかクリイロヒメキノコムシのどちらかと思われる。
ヒメキノコムシ科の甲虫類は、すべて変形菌類を食する。

エゾハルゼミ、朝霧高原で下草に止まっていたものを撮影。
山地性のセミの仲間では、最も早く出現し、長い期間にわたって見られる。
個体数も多く、木の高いところにでよく鳴いているが、林床の下草の上に多数止まっているのを見かけることもある。

セミ科
エゾハルゼミ Terpnosia  nigricosta  (Motschulsky,1866)
国内分布:北海道・本州・四国・九州
国外分布:中国
成虫出現期:5月下旬-7月

テングアワフキ、朝霧高原で撮影。
富士山周辺では、草地環境に多い種類で、アザミなどキク科の茎の部分に止まっているのをよく見かける。
写真のような黒みがかったものと、黄褐色の地色のものが見られる。
普通種だが、形が面白いので、見つけると必ず撮影する種類。

アワフキムシ科
テングアワフキ Philagra  albinotata  Uhler,1896
国内分布:本州・四国・九州
成虫出現期:6月-8月

アシナガムシヒキ、朝霧高原で撮影。
丘陵地から山地帯まで見られるが、肢の色が黒いものと黄褐色のものがあるので、同じ種類なのか何種か混じっているのかは不明。

ムシヒキアブ科
アシナガムシヒキ Molobratia  japonica  (Bigot,1878)
国内分布:本州・四国・九州

ミツクリハバチ、体にロウ状の物質をまとったハバチの幼虫は何種かあるが、ヤマハンノキを食草としていたので、この種名で同定した。
分布や成虫の出現期など、詳細な資料が見つからなかった。

マルハバチ科
ミツクリハバチ Eriocampa  mitsukurii  Rohwer,1910

コアシナガバチ、よく似た種類にキボシアシナガバチがあるが、巣の入口付近が黄色みを帯びるので、巣だけでも種名が判る。
本種の巣は、大きくなると一方に反り返ったようになり、大型のものでは20cm.を超えるようなものもある。
特に大型の巣は、反り返った部分が、不規則につなぎ合わされたような形になる。
写真の巣はごく初期のもの。

スズメバチ科
コアシナガバチ Polistes  snelleni  (de Saussure,1862)
国内分布:日本全土
国外分布:朝鮮半島・中国

オオアオイトトンボ、朝霧高原で撮影。
背の低い灌木を交えた草地の中に、人工の池と思われるものがあり、水辺の草などに止まっているのをよく見かける。
これは羽化直後のもので、色が良く出ていないので、アオイトトンボと紛らわしいが、ここでは本種しか見たことがないのでオオアオイトトンボとしておく。

アオイトトンボ科
オオアオイトトンボ Lestes  temporalis  Selys,1883
国内分布:北海道・本州・四国・九州
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